Mustang55’s diary

拙者A型乙女座

夢は教師と松田優作

   少年時代に描いた夢は''松田優作''になることだった。役者ではなく、そのものに。

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   小中と特に勉強が出来ないふざけた少年は、高校進学を考える中学3年の夏休み前、何も決めない何もやらない、夢も希望も持たない丸腰状態で怠けていた。
   これから夏休みと更に気を緩めていたところ担任の先生から呼ばれ、夏休みの特別補講のご案内を頂戴した。
   夏休みは(盆を除き)消えた。

   本当に勉強をしたことがなかった。先生は特別招待生4人の実力をはかり算数から教える選択をした。

   苦戦しながらも先生のおかげで何とか理解力があがり、ある程度できるレベルになっていった。

   先生は国語の先生だったが、主要の教科全て教えてくれ、たまにレクリエーションで卓球やプールでブラックバス駆除という名の釣りをした。※バスは夜中に我々4人が放流したもの

 

    夏休みは終わり、2学期のテストではクラスの中位にはなっていた。先生が凄い。

    それでも将来、夢などもてず適当な工業系の高校に進学した。※推薦入試で早く終わるから

    その後、高校も卒業が近づき、将来や夢は?と考える頃、''あの中学の先生のようになりたい''と本気で思った。

    すでに高校3年の秋、いきなり教師目指すことにした。勉強は得意ではないが何とかなりそうな美術があった。

   工業科の学生が一転して美大への進学に!

工業科の担任は勝手にしろと投げ捨てた。それを選択科目でお世話になった美術の先生が受験に関する全てをフォローしてくれた。ここでも恩師に出会うこととなった。

   かなり人気の芸術短大を受けることにした。受験まであと3ヶ月、願書はギリギリ間に合った。受験科目のデッサン力はイマイチなようで、もう一方の色彩構成を徹夜でやり続けた。

   倍率は確か10倍程度、ここへ行けば美術の教師になれる!その思いだけを支えに毎晩朝まで、たまに昼間寝る。ハードなサイクルと変なテンションで過ごしていた。

 

   色彩構成の実技試験は無事に終わった。課題の単語のイメージが掴みやすかった。

   それから別の日に面接、試験会場の学校へ向かって歩いていると赤ちゃんを連れた白人女性に声をかけられた。

   面接にもかかわらず、いつも通りの少しファンキーな出で立ちなのに、よう声をかけれたもんやなとか思いつつ、路面電車を案内し、ほぼ伝わらない英語を埋めるべく共に歩く…

    白人女性は感謝を述べ握手をして離れた。大きな手だった。時間は面接の集合時間を間もなく告げる頃となっていた。

 

    何故か慌てない。焦りもない。ゆったりと川を眺め、ほないこかっと学校へ向かった。

   15分遅れで到着し、特に学校側のリアクションも無く、面接グループに混ざる。そういえばバイト以外で初めての面接。しかも5人とか複数はお初やなとか思ってた。

   すぐに出番となり、5人で入室。自己紹介的なのを一人づつ。皆は他府県から来たようだ。最後に自己紹介を手短かに済ませた。

   面接官からの質問に4人は精一杯答える。こちらは思いつきで答える。5段オチのオチ担当と自覚した行動をとっていた。

   『最近気になったニュースについて』この質問、それに回答したことは強く印象に残っている。4人は、恐らく想定し準備した答えを詰まりながら精一杯答える。それほんま気になるか?と心の中でツッコミながら出番を待つ。

    そして4人目が終わり、口を開いた。

脳死を人の死として捉えるか?』このことについて、今は若く身近に死というものが存在しない、意識していない高校生ですが、身近な人と自身に置き換えて考えました。

   私自身が脳死と判定されるのであれば速やかに死亡としたいと考えています。自分の判断で動き、しゃべり、表現が出来ないのであれば死を望みます。

   ただ、自分が大事に思う人(当時、好きだった女性を想像し)が脳死と判定されたなら、同じ判断はできません。また動きだすかも、しゃべりだすかも、と考えて''死''ではないと考える。考えたいのだと思います。

    さっきまでの対応から一変し、熱を込めてしゃべる。テーマもインパクトがあり過ぎる。

    中央の面接官から質問、「自分と他者への違いは何でできるのか?」

    即答で『それは私のエゴと自己満足だと思います。』と言う。

    特に考えも無しに答えただけ、そもそも脳死がどうとかニュースになってるかも不明。

    とりあえず最後に質問のコーナー。皆がガンガン行く姿を静かに眺める。面接終了。

    高校の美術の先生に報告。面接の練習したら良かったなと一言。美術の学校やから、振り切った人間の方が良いでしょう?と答えた。

    

    結果、合格通知を受け取った。美術の先生に報告。中学に行き恩師に報告。教師を目指すとは未だ言わず。進路がめちゃくちゃだと言われながらも祝福を受ける。

 

    家族にここまでを説明。大反対を受け学費も払えんときっちり言われる。

    今なら解る。その投資はリスクしかないもんね。しかしまだ挫折には至らず、とりあえず30万程あった貯金をお馬さんに増やしてもらおうと考え、学費と生活費を想定し、目標600万!一時は90万、見事に散る…

    また来年挑むかってくらいなもんで挫折した気分でも無し。

     時は流れ25歳、全然違うことやりながらふと思い出す。教師なりたかったよな俺? 慌てて調べる。今なら400万はある、まだ間に合う?よね?

    間に合わなくはなかった。途中途中でイエスと言い続け今に至った自分を終わらすこともできず悶々としながら教師になりたいという思いは挫折?一応お金貯めてたのそれだったのにな…

 

計画的に将来を考える人ならほんまの挫折もあるのだろうが、無計画なぱちもんの挫折体験でした。

ただ夢や目標がなければ挫折もないわけで、夢や希望を持って生きている方、応援します!

 

しかし長なった… 

最後まで駄文にお付き合いいただきありがとうございました。


Netflix火花お題「夢と挫折」

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